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Chez Henri
One Shepard St., Cambridge, MA
*TレッドラインHarvard Sq.下車徒歩5分
営業時間:18pm-10pm(月〜木)
17:30-11pm(金土)17:30-9pm(日)
Tel. (617) 354-8980




2002年6月
ハーバードスクエアから徒歩5分のChez Henriはフレンチ/キューバ・レストラン。週日の夜6時前ダイニングルームではウェイターが立ち、客を迎える準備は万全。開店と同時に数人が店に入りバーへと向かう。常連客のようだ。シェフ/オーナーのポール・オコーナーさんは、7年前にこのレストランをオープン。その後地元の大学関係の客を主とし、バーはいつもにぎやかに客で溢れ、ダイニングルームも8時を過ぎれば週日でも満席状態という、ハーバード近辺の人気スポットの一つとなっている。レストランは赤をベースにした極めてシンプルで落ち着いたインテリアに、壁には色鮮やかな絵が数枚掛けられている。

       

ドリンクメニューからキューバで最も人気のあるMojito ($6.95)と、ブラジルで人気のドリンクCaipirinha ($6.95)をオーダーした。Mojitoはラムとソーダにライムジュース、砂糖、そしてミントの葉がちぎって入れられておりさわやかな味。Caipirinhaはサトウキビから作られたラムをベースとし、ライム、砂糖を加えた甘味の利いたドリンク。

前菜からOxtail Empanadas Ropa Vieja Style ($8.95)を注文した。柔らかく煮込まれた肉がパイ生地に包まれており、脂身がおさえられた味付け。ビーツとライムを混ぜたきれいなピンク色のソースを付けると、よりあっさり感のある味わいだ。次にメインからTrout Meuniere ($25.95)。黒コショウたっぷりの皮付きのニジマスが、トリュフ、ブラウンバターを混ぜたレモン風味のマッシュポテトの上に乗っている。エビと芽キャベツ、そしてレモンのきいたヘーゼルナッツ付き。レモンの酸味と魚の素朴な味が混ざりあい、旨味がより引き出されている。

Pasilla Glazed Venison ($27.95)は、生姜入りのスィートポテト、香辛料(カレーパウダー、クミン、カヤン、チリ、塩、砂糖)が効いたペピタス、フェンネルとオレンジ付き。肉の柔らかさは完璧で、香辛料の効いたソースがぴったりと合う。ポテトはかすかな生姜の甘味が口をまろやかにしてくれる。Braised Lamb Shank "Jardiniere" ($23.95)は、春の野菜と、ホースラディッシュを混ぜたパースニップのピューレ、オリーブの汁。こわれる程に柔らかくジューシーな肉の後、ピューレを口に入れるとそのあまりの味わいの違いに感動。デザートにはCreme Brulee ($7)。Tahitianバニラを使っており、甘さが控えめで軽い舌触り。お腹いっぱいの後でもスッーと入る。

ポールさんのシェフとしての哲学は「人類学と食のつながり」とでも言えようか、食を通して人との出逢いをし、自分の作る食を通して人に文化を伝えたい、ということ。ボストン近辺の農場から食材を取り寄せ、その季節毎に採れる材料によって年に7回はメニューを変える。ラテン文化に惹かれ、昨年キューバを訪れた際、地元にあるいくつものpaladares(小さなイータリー)で食事をし、シェフとしてまた一人の訪問者として見たキューバの文化、人々との触れあいを記した。(Boston Chef Explores Cuban Cusine)
食事が終わる頃、バー、レストランと共に満席。特に強い印象を受けなかったダイニングルームの様子は一転し、全てが活き活きとし全く違う雰囲気が漂っている。そこに「人と食のつながり」を改めて感じたような気がした。





       
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