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「アモレス・ぺロス」「21グラム」などで注目を浴びているイナリチュ監督の「バベル」ではブラッド・ピットはアンサンブル・キャストのひとりだが、モロッコ旅行中に出会う災難と戦う夫の役を力演、妻をケイト・ブランシュット、(動けなくなった妻のオシッコを手伝う夫の場面はとびきり忘れがたい)日本のエピソードには役所広司、菊池凛子がメキシコ側ではガエル・ガルシア・ベルナールとオールスターがそれぞれ素晴らしい演技を見せている。

 濃い茶のシャツに同色のズボン、胸には金色のチェーン、右手薬指には大きな黒い石が入った金色の指輪、髪はブロンドのメッシュが入ったクルーカット、小麦色に焼けた肌、と全てのスタイルが「オーシャンと仲間」風なのだが、この12月で43歳になる彼にとてもしっくりと合っていて、若々しさと頼もしさがますます彼の魅力を増してきた。
ー飛行機のパイロットの免許を取ったそうでおめでとうございます。
「ありがとう。僕の若い頃の目標のひとつがパイロットになることだった。実にうれしいし誇らしいね。大空を自由に飛ぶのは地上では不可能な自由と解放感を与えてくれる。初心者用の小さな飛行機を買って飛行時間を増やしているんだ。」

ー赤ちゃんも生まれて、今では3人の子供のパパですね。
「一年に3人というペース配分で行くと、近いうちにサッカー・チームが出来そうだよね。来年は6人になり、再来年には9人という調子でがんばるよ。マドックス、ザハラ、シローとそれぞれ異なった人種と文化のバックグラウンドを持っているから、僕らのサッカーチームは世界の調和を象徴しているし、あと2・3回後のワールド・カップに出場して大活躍させたいなと期待は大きくなるばかりだ。」

ーサッカーがお好きなのですね。
「アメリカで育ったときは野球とフットボールとバスケットだったがヨーロッパにちょくちょく来るようになってすっかりサッカー・フィーバーにはまってしまった。道具も要らないし、誰もが楽しめるシンプルなルールだし、何と言ってもあのお国自慢とライバル意識の凄さには仰天したね。オリンピックよりはるかに良い意味での愛国心を発散できて、僕はサッカー・パパとしてまだ余り普及してないアメリカを揺さぶりたいと思っている。」

ー父親になって変わったことは?
「出演する映画を将来、子供たちに見てもらうことを頭に置いて選ぶようになったし、今まではだらだらと無意味な時間を過ごしていたのが、しっかり時間を意識し、能率的に動くようになった。子供たちと一緒に居る時間を少しでも長くしたいから。自分の行動を再考して、優先順位を変えたね。何が今、最も重要なことか、これは後まわしで良い、と頭の中で素早く考える。内容によっては、この映画なら子供たちに見せても大丈夫だろうから張り切ってやろうとかね。同時に集中力も高まって仕事にすぐ入れるようになった。何よりも自分が命をかけて守ってあげたい家族を持っているという義務感と深い深い愛情を味わえて僕はこの上なく幸運で幸せなやつだと思っているね。」

ーレオナルド・ディカプリオは環境問題と体当たりで取り組んでいますが、ブラッドも最近、ニューオリンズを訪れてハリケーン後の復興事業に手を貸していましたね。
「有名人が政治活動なり福祉に名を連ねることに抵抗する人たちがいるのも知っているが、僕は参加することで少しでも多くの人が注目してくれたら、それで効果が上がると思いたい。ニューオリンズの惨状には目を覆うばかりだった。僕は被害者たちに新しい住宅街を建設する事が救助活動だと信じて、そのプランを進めている。建築家をつのり、スポンサーや支持団体を集めて、低コストの家を作る。ハリウッドという狭い社会では社会に貢献することをしても、やれ宣伝のためだとか批判されるが、何もしないよりは良いよね。」頼りがいのあるブラッドに期待しよう!
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