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Jurassic Park III
Sam Neil |
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世界中で日本の女性ほど美しいものはない!日本の文化は最高だ!食べ物の精巧な外見とおいしさと言ったら、他に比べ様もない!」
サム・ニールはこちらが呆然とする程に、我が祖国と日本人女性を絶賛するのである。この独断と偏見は無理もない。日本人のメークアップ・アーティスト、ノリコさんと89年に結婚し、3人の子供がいる上、毎年夫人の実家の熱海に里帰りしては、温泉をじっくり楽しむ“変なガイジン”の一人なのだから。 48年に北アイルランドに生まれ、育ったのはニュージーランドのデュネディンで、ここには1860年から彼の祖父母が住んでいたという。多くのニュージーランド、オーストラリア出身の俳優達と同様、ニールも愛国心に溢れ、今も本拠はニュージーランドはクイーンズタウンに置き、同国の自然環境保護に勤めているのである。 「俳優という職業はジプシーと同じでロケ地からロケ地へと限り無く移動を続けて行く。不幸なことに私のワイフは大変な人気者でハリウッドのメジャープロダクションに引っ張りだこのため、私達の暮らしは地球のあちこちで別れ別れになってしまう。仕事の合間には必ず家に帰って来て、じっくり充電しないととてもまっとうな人間としての感性を失ってしまうからね」。 常に紳士然としたニールは、独特のにんまりとした笑顔をたたえて、ゆっくりと話を続ける。白いシャツをエレガントに着こなし、時おり片眉だけ上げてちょっとしたキザな表情を見せるのも、彼がすると実にダンディーにしてチャーミングなのだ。 「実は小さい頃の僕はどもりだった。成長するに連れて話し方をコントロールできるようになり、今はパニックにでもならない限り、まずどもらないが、不思議なことに僕の子供がどもりだした。しかし余り心配せず、様子をみるという姿勢を取っている。一種のスピーチ・ディスオーダーで、正しい呼吸の仕方をマスターすると序々に治ってくるからね。しかし遺伝するということは知らなかった」。 アメリカのマジョリティーにとっては「ジュラシック・パーク」第1弾と第3弾の恐竜博士の役が、彼の人気を認めるところだろうが、最近ではオーストラリア映画の「ディッシュ」、少し前では「ピアノ」の夫役、「クライ・イン・ザ・ダーク」ではメリル・ストリープと共演。「レッド・オクトーバーを追え」のロシア人の潜水艦長役など、渋い知的な男を控え目に、しかし誇り高く演じている。 89年の「デッド・コーム」というオーストラリア映画の撮影現場で夫人と知り合い、この映画でピチピチのオールヌードを披露したニコール・キッドマンをトム・クルーズが見初めて、のちに「デイズ・オブ・サンダー」で共演し、二人の仲が発展したエピソードは有名だ。 「ジュラシック・パーク4」の話はありますか、と訊ねると、 「分からないなあ。しかし全ては脚本次第だから、素晴らしいプロットのストーリーが出てくれば、再び恐竜と共演してもいいね。私は恐竜が大好きだし、ちっとも恐くないのだが、ジャングルとか、高い所とかは余り好まない。正直なところ、私は大変に不器用で家事はおろか、日曜大工のような仕事も全然できないから、実際にジャングルの探検などに参加しても何の役に立たない人間なのだ」。 と英国系特有の自己軽視をふんだんに盛り込んで答えてきた。 自宅近くにワイナリーを持ち、自家製のワインを作っているのも彼らしく、 「私のワイン消費量が余りにも高く、余りにもワインが好きなので、ワイナリーを買った方が経済的に有益だ、と判断した結果だ。そのため今はますます酒量が増えてしまったがね」とウィンクしての返事が返ってくる。 有名人のワイナリーというと、フランシス・フォード・コッポラのナパ・ バレーの城のような建物を想像するだろうが、ニールが経営する“セントラル・オタゴ・ワイン・カンパニー”はひなびた店や貯蔵所が並ぶ工業用地のようなところにあり、訪問者を仰天させるのだという。地球で最も南のはずれで収穫されるブドウはしかし実に良質で彼のキウィー・ピノはとびきり味わいがあるとか。 「昨夜ハリウッドでも評判のレストランに行ったのだが、そこの赤ワインが何ともひどくてね。さんざん悩んだ末に、これはアクセプトできないとウェイターに告げたんだ。実はテイストしてからノーと言うのは初めてで、それはそれは考え苦しんでの結果なのだが。彼はいとも気軽にOKと言って違うボトルを持って来た。もっとこれまでも実行すれば良かったと思ったね」。 そういう愛らしいところがニールの魅力なのである。 |
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