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アナログ警官がデジタル社会で戦うモジョン・マックレーンに4度目の挑戦を試みた。と満足そうな表情でブルース・ウィリスは「ダイハード4.0」について語ってくれる。トレードマークのスキンヘッドに黒ずくめの服で映画に出ていた時よりもぐっとスリムダウンした体型のウィリスはとびきりダンディーだ。とても52歳とは思えない弾力にあふれ、少し前にハリー・ベリーと競演した「パーフェクト・ストレンジャー」で見せた都会的なセクシーさにあふれている。

「このシリーズは一本目がベストで、第2、第3と悪くはなかったが何か心残りで、いつか納得のいく第4回を作りたいと前から思っていた。メダイハードモの強烈なファンのライターが凄い脚本を書いてくれて、やっと12年ぶりにタックルすることができてとてもうれしい。最近のアクション映画はCGIに頼りすぎているから、ここらでリアルな場面を使いたいと、僕自身が75パーセント自分でアクションをし、ナマナマしいものにできたと確信しているが、そのための肉体作りには精を出したね。簡単に骨が折れたりしないように筋肉をしっかり付け、体の動きをシャープにした。それでもエレベーターの中でマギーQと戦う時は頭を28針も縫うケガをしてね。SUV車がさかさになってエレベーターに飛び込むシーンは凄いだろう。あの場面に使った4階建てのエレベーターをセットに建てるのに百万ドルかかったのだが、CGIとはちがう迫力があるだろう。ジェット機とやりあうシーンはもちろんCGIでないとダメだったけれどもね。このシリーズをはじめてからもの凄い数のケガが僕の肉体に残されてきたから、全部記録にとっておいて家の記念アルバムにしたかった。ジョンと僕の共通点?第一回目に出演依頼が来た時はテレビのシリーズが放してくれずにいっぺんは断ったのだが共演のシビル・シェパードが妊娠したおかげで出ることができてね。まだ映画のことがよく分からなかったからニュージャージーの生意気なバーテンダー出身のブルースの性格や話し方をたくさん注入し、その点ではジョンに自分の兄弟のような親しさを覚える。ジョンとちがって僕はブラックベリーを持って、どこでもEメールをチェックするデジタル人間だが、ちょっとでも分からないことがあると娘たちに聞く。やはりコンピューターで育った子供にはかなわないからね。スタローンの最上の「ロッキー」を見て感激したね。彼とも、同じ頃のアクション仲間、アーノルド・シュワルツネッガーとも時たま夕食を共にし、僕は知事の彼に映画の撮影をもっとカルフォルニア州に誘致して欲しいと訴えたりもした。良い脚本がまた出来たら5本目にももちろん出ますよ。現在の楽しみは音楽。これで生計をたてる訳ではないので気楽に作曲し、大声で歌っている。今の僕はファンが支えてくれたおかげだ。それにはいつも感謝している。そうでなければ未だにしがないバーテンダー稼業をしているにちがいないからね。」

といつになく殊勝なウィリスは西ドイツのイダー・オバースタインという町で米軍人の父とドイツ人の母の間に生まれ、未だにドイツ語をかなりこなすのである。

「僕の顔は一種の呪いがかかっていてね。いつもニヤついていると文句をつけられるのだが、このスマーク(ほくそ笑顔とでも訳そうか)は別に意図して浮かべているわけではないのだよ。あざ笑っているのでもないし、ふざけているのでもなく、これが僕の真実の笑顔なのだから。」

と懸命に弁解するのだが、この表情のために多くのケンカをふっかけられたそうだ。

「独身をこれからはつらぬくと思うね。死を迎える迄、汝を永遠に愛し、共に生きる、などと言う誓いは出来ないよ。5年後、10年後に自分がどう変化するか分かるわけがないだろう。」と真正直なことを言うあたりに彼の男らしい一面が垣間見えた。
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