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Bridget Jones's Diary
Renee Zellweger |
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ブリジット・ジョーンズ・ダイアリー」 のレネー・ゼルウェガーは勇ましくも芯は不安定で現代のシングル女性の現状をナマナマしく見せてくれる。96年の「ジェリー・マグガイア」でトム・クルーズの妻を演じて注目されてから「プライス・アバヴ・ルビーズ」「ワン・トルー・シング」「ナース・ベティー」「ミー・マイセルフ・アンド・アイリーン」に加えて今回の「ブリジット」とかなり会っているがデビュー時と全く変わらないオボコ娘のような初々しさをずっと保っている優しい女優である。今回の役のために20ポンド余り、ピザからチョコレート、サンデーを食べ続けて体重を増やし、ポチャポチャした顔はもちろんLサイズのヒップやモモを盛大にむき出しての熱演ぶりは、ハリウッドのスターとしては大変な勇気である。おまけに英国のアクセントも本国人が忘れる程にマスターしての役作りは、彼女の並々ならぬ才能と熱意を見せているのだ。もっとも本国人いわく“表情が豊かで、それだけがイギリス人とちがう”とは言え、ケイト・ウィンスレットあたりが演じたらあれほどの“底抜けの陽気さ”は漂わなかったに違いない。
「イギリス人の憧れのブリジット役だったから絶対に文句を付けられないように演じようと決意したのよ。太ることは簡単だったけれど撮影の6ヶ月位前からロンドンにしょっちゅう行っては、パブに行ったり、出版会社に頼んでしばらく働かせてもらったりと内側も外側もイギリス人になる努力は大いにしたわね。絶対にアメリカのアクセントを使うなとコーチに言われて、友達と話す時もアイ、カーントの発音をつらぬいたのよ。何がつらかったかって愛犬と離れて暮らしたこと。英国は長い検疫期間を設けているので連れて来れなくて友達のところに預けてきたの。電話をするといったいどこから御主人の声が聞こえてくるのかと部屋の中を走り回って探すと聞いて、かわいそうであまり電話をかけられなくなったほど」。 この日は緑色のドレスにおなじみの金髪はストレートだが、ブリジットの役の反動か、恋人のジム・ケアリーと別れたための悲しみゆえか、はたまた単なるハリウッド・スターのイメージ・チェンジ作戦なのか、おそろしい程にやせて胸(ブリジット役ではこぼれ落ちそうな程たわわだったのが)など全くなく、濃いアイメークも清純な彼女のパーソナリティーにしっくり来ないという別人のような変わり様で現れた。スイス人の父とノルウェー人の母に厳しく育てられ、他人に迷惑をかけない、自分の信念に忠実に生きる、といったルールは守っていると見たが、ハリウッドのオリのようなものが少しずつ付着してきたようで何となく物哀しい姿に見えてしまった。 「私自身は日記をつける習慣がなかったけれど、これを機会に自分の内面をつづってセラピーの効果を上げるのも良いかなと思っている。ブリジットはヘビー・スモーカーだけど私は煙草が大嫌いで、目にはしみるし、髪はくさくなるしであれには参ったわね。共演のヒュー・グラントとコリン・ファースがとっても親切で、同時に英国式のドライなユーモアの持ち主だったから、大いにこの2人にはアクセントや色々な習慣などを教えられて助けられたわ。イギリス独特のビスケットとグレイビーみたいなお料理も好きになったし」。 恋の終わりをどう乗り越えたか、と聞くと 「人生は学ぶことの連続でしょう。私は不完全な人間だから悲しみも成長のひとつだと思っている。少しばかり賢くなって、より心が豊かになったと思うことにして、過去をネガティブな気分で見ないのよ」 とハキハキと答えてくるが、表情は今いちパっとしない。 「これまで忙しくて自分の生活を楽しむ余裕がなかったけれど、最近家を買って念願の家具の買物やインテリアのデザインをしては、うーん、家を持つって良いなと満足しているの。新しく猫も飼って犬と仲良く3人で暮らして、庭いじりも手がけて、すっかりくつろいでいるのよ」。 「両親はアメリカにパイオニア精神で移住してきたのだけれど、思うように仕事が見つからなくて経済的にはとっても苦労したのね。今もとっても質素な生活を続けている。私もほんの数年前まではバーテンダーをしたりとアルバイトをしてもアパート代に困る程だったから、今もぜいたくなことができないの。やっとクーポンなしでもスーパーで買物ができるようになったけれど、リムジンの送り迎えとかは敬遠してしまう。もっとも大きな車に乗ると酔ってしまうこともあるけれど。少しは有名という立場に慣れてきたけれど、パーティーに行って自己PRをする気にはなれない。家で靴を脱いで本を読んでいる方がはるかに充実した時間が持てるもの」。 この8月で32歳になるゼルウェガーの心情である。 |
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