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オール・ザ・キングス・メン」「リトル・チルドレン」まもなく「ホリデー」と秋から冬にかけて三本も出演作が公開されるケイト・ウィンスレットは、もう31歳、2児のママである。94年の「ヘヴンリー・クリーチャーズ」でオーストラリアのホラー少女を怪演したのが18歳の時、レオ・ディカプリオの恋人役をして世界中の女の子から羨ましがられた「タイタニック」が97年、その後、アート系の作品を故意に選んで、今や演技派の中堅女優となってしまった。しかし、「ヘヴンリー…」の頃から、飾り気のなさ、素直さ、親しみやすさは変わらず、改めて英国で活躍するアーティストたちの『たかが芸人、名声などは実質のないもの』という自己軽視の観念を持つ伝統に感心してしまう。それに比べて、アメリカのアイドル連中の自己中心肥大オブセッションにはがっくりするばかり。

会見に現れたウィンスレットは輝くブロンドの髪を波打たせ、黒いスーツは胸もとが深く開いて、成熟した女性のセクシーさと余裕をたっぷり漂わせ、あのよく通る、歯切れの良い低音の声が又、実に小気味よい。

―「タイタニック」のあと、もう当分ハリウッドの大作には出ないと宣言して、その約束をつらぬいていますね。

「私にはセレブリティーという身分が全く合わないの。単なるアクターで、妻であり、母親という生活で十分。当時は余りの騒がれ方に恐れをなして、ああいうことを宣言してしまったけれど、正直なところ、しっかりとしたゲームプランなど全く持ってなかったし、今もないのよ。これは、と直感した映画に出るだけで、それがブロックバスターではなかったというだけ。」

―「リトル・チルドレン」では又もや大胆なヌードシーンを演じていますが。

「うーん。やっぱり実生活でも二人の子供を持っているし、かなり緊張したわね。別に体つきが変わったとかではなく、近くに子供がいるという状態に不安を感じたから。監督は最低人数のみのクルーを配置して、私たちが演じやすくしてくれたけど、パトリック(ウィルソン)もかなり硬くなってて、撮影が終わってからお互いに緊張がほぐれて馬鹿みたいに大笑いしてしまったのよ。」

御存知ない方に。95年の「ジュード」、99年の「ヒデオス・キンキー」などでウィンスレットは、これも英国人らしい物おじしないオールヌードをたっぷりみせている。

―幼児性的虐待者が出てくることに対して。

「この監督は言いしれぬ不安感をかもし出すことにかけては天才的でその脚本のテクニックに私はうなってしまった。もちろん、母親にとって性的異常者が近所に越してくるほどおろしいことはないと思う。昔は知らなかった暗い秘密だったのが今は誰もが咎めている犯罪になって、それが又、何とも言えないイヤな気分にさせられてしまうのよね。」

―「オール・ザ…」のショーン・ペンとの共演はいかがでしたか。

「会う前は、エキセントリックで自己中心で私なんかがトチると青筋立てて怒り狂うような強迫観念の俳優と勝手に思っていたけれど、大変なチームプレイヤーでその上、責任感の強いリーダーシップを備えている。誰よりも早く現れて、自分の役作りはもう周到に用意してあって余裕があるから、他の人を助けたり、色々と私たちがやりやすいように動いてくれる。秀でた人はそれなりに人徳があるのだなと思ったわね。」
―一時、少し太めと批判されて、今はすっかりスリムになりましたね。

「体重の話はもううんざり。こわれたレコードみたいに太っていると繰り返して。私は健康的な体つきが一番と信じている。モデルではなく、女優は実際の女性を演じるのよ。母親になって子供に追われてゼイ肉が落ちただけなのに、ハリウッドに感化されたと騒がれるし。私は食べるのが大好き。幸せでいることが一番大事だと信じているわ。」
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