今回はベトナム風のお好み焼きバィン・セオを紹介しよう。日本のお好み焼きと違うところは、生地を小麦粉でなく、お米の粉から作るところで、オムレツにも見えるのは、生地にターメリックを加えて黄色く色づけしているからだ。
ベトナムも日本と同様にお米を主に食べる食文化を持つが、お米の食べ方にはいろいろと異なる点がある。まず、日本人はねばりが出るように炊くが、ベトナムでは噴きこぼして炊いてパラパラに仕上げたのが好み。普通はこのパラパラのご飯にスープをかけてスプーンで食べる。またベトナム人はお米を粉にひいて、ヌードルや生春巻きの皮(ライスペーパー)などに整形してから調理して食べることも多い。バィン・セオもその一つで、ベトナムの庶民の味だ。お好み焼きといっても、大阪のように生地と具を混ぜて焼くのではなく、広島焼きのように、具を挟むような焼き方だ。
具材料は好みで工夫すればいいが、ベトナム流に食べるなら、焼きあがったバィン・セオを一口大に切り、ミントやコリアンダー(シラントロ)といっしょにレタスで巻いて、ヌクチャムというタレをつけて食べる。今回ヌクチャムの作り方も紹介したが、私はスパイスや砂糖を取りたくないので、醤油にレモンをぎゅっと絞っただけのタレにつけて食べることが多い。
関西出身の私は、日本のお好み焼きも大好きだが、ベトナムの香りがするバィン・セオも好きだ。何よりも米の粉は小麦粉よりも消化がいい。ホーム・パーティーで出しても楽しめる。 |
<材料>(大1個分)バィン・セオの粉(※1)2/3カップ、ターメリック小さじ1/4、玉ねぎ小1/2個、セイタン(※2)2切れ、モヤシ1/2カップ、青ネギ1本、ごま油少々、好みでレタスやハーブなど。
<ヌクチャム>ヌクマム(魚醤)または醤油大さじ2、水大さじ2、酢小さじ1、レモン汁小さじ2、砂糖小さじ2、ニンニクのみじん切り小さじ1、輪切り唐辛子少々
<作り方>
1. バィン・セオの粉にターメリックを加え、水2/3カップで溶いて、20分ほど置く。
2. 玉ねぎ、セイタンを薄切り、青ネギを小口切りする。
3. ふたつきのフライパン(※3)に油を熱し、玉ねぎとセイタンを炒め、玉ねぎが透明になったら、取り出しておく。
4. 3のフライパンに1の生地を流し込む。
5. 生地の上全体に炒めた玉ねぎとセイタン、もやしをのせ、ふたをして、中火で2〜3分蒸し焼きする。6. ふたをとり、生地に火が通り、裏面に薄っすら焼き色がつくまで焼く。
7. ねぎを散らし、具を挟み込むように生地を半分に折って皿に盛る。
8. タレの材料を混ぜ合わせ(1日置くとより味がなじんで、おいしくなる)、バィン・セオに添えて出す。
※1 オリエンタル・ストアの粉のコーナーに、ターメリックとセットで売られている。表記はBANH XEOもしくは西貢煎餅粉、SAIGON PAN CAKE FLOUR MIX。
※2 セイタン・・・小麦のたんぱく質からできた肉状の固まり。自然食品店にいけば、豆腐といっしょに置かれている。塩ゆでした小海老でもグッド。
※3 フライパンはテフロンを使うと失敗がない。

|