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焼きりんご
シンプルで飽きのこないおいしさ
身体にやさしい食べ物というのは、本来シンプルな料理であるべきだ、と私は思っている。奇をてらって余計な手を加えるほど、身体に悪いものを使ってしまったり、食べ物が本来持つ栄養素やいいエネルギーを失ったり、素材が酸化したりして、胃腸に負担がかかる場合が少なくない。新鮮な素材を上質の調味料でシンプルに調理した食べ物は、(これは必ずしも短時間に仕上げるという意味ではない。簡単だが長時間煮る場合もある)エンターテイメント性はないかもしれないが、ほっとした気分になり、なぜだか、それだけで十分満足できてしまうものだ。
かくいう私もレシピを紹介するというような仕事をしていると、新しい味、人と違った料理を求めて、ついつい手を加えすぎてしまうことがある。そういう料理はカロリー過多だったり、すぐ飽きがきたりするものだ。
今回紹介するのは、りんごを丸ごとオーブンで焼くだけの本当にシンプルなデザート。普通は芯を取ったあとにバターや砂糖を詰めたり、シロップに漬けたりして焼くのだが、これだと当然カロリーも高く、胃腸にもよくない。出来たてのアツアツをフーフー言いながら食べるのが格別だが、冷めてからでも十分おいしい。その上お通じを整えてくれるから嬉しい。
りんごは、Gala、Golden Delicious、Fuji、Jonagold、Granny Sumithなどが焼いた時に形が崩れなくて適しているが、家で食べるなら少々形が崩れたって気にすることはない。いろいろ試して味や歯ざわりで好みの種類を見つけるといい。ただし皮ごと食べるので、ぜひオーガニックりんごを手に入れよう。

【材料】りんご人数分、塩少々、シナモン・スティック人数分もしくはシナモン・パウダー(オプション)※

【作り方】
1. りんごの芯をくり抜き、全体にフォークで穴をあける。
2. 天板か耐熱容器にのせ、くり抜いた部分に塩ひとつまみをふりかける。
3. 好みでシナモン・スティックを穴に入れるか、パウダーをふりかける。
4. 華氏350度に温めたオーブンに入れ、串がすっと通るぐらい柔らかくなるまで45分〜1時間15分焼く。
※お通じのためには、シナモンは加えない方がいい。
これまで冬にりんごのデザートが食べたくなったらアップル・クリスプを作っていたが、植物油やメープルシロップをたっぷり使うので決して身体にいいとは言えず、頻繁には食べるべきではないなあと思っていた。焼きりんごのシンプルで飽きのこないおいしさを知ったから、当分、これが我が家の冬の定番デザートになりそうだ。

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